2019年度大学発スタートアップ数ランキング、九州大学が躍進
経済産業省の調べによると、2019年度の大学発スタートアップ企業数は2566社と1年間で288社増えて過去最高を更新しました。毎朝日本経済新聞を読んでいる人ならこの傾向は感じていると思います。僕自身も新聞を読みながら、大学名が記事に出る頻度が増えていると感じていました。では実際にどのような大学からスタートアップ企業が生まれているのでしょうか。上位20大学は次の通りです。
2019年度大学発スタートアップ数ランキング(経済産業省)
1位 東京大学 | 268社 |
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2位 京都大学 | 191社 |
3位 大阪大学 | 141社 |
4位 東北大学 | 121社 |
5位 九州大学 | 117社 |
6位 筑波大学 | 114社 |
7位 名古屋大学 | 94社 |
8位 慶應義塾大学 | 85社 |
8位 早稲田大学 | 85社 |
10位 東京工業大学 | 75社 |
11位 デジタルハリウッド大学 | 70社 |
12位 広島大学 | 49社 |
13位 北海道大学 | 48社 |
14位 九州工業大学 | 44社 |
14位 龍谷大学 | 44社 |
16位 会津大学 | 35社 |
16位 神戸大学 | 35社 |
18位 静岡大学 | 32社 |
18位 岡山大学 | 32社 |
20位 東京理科大学 | 30社 |
東京大学、京都大学は潤沢な資金を持つため常に上位に入りますが、この中でも特に目立つのは「デジタルハリウッド大学」が11位に入っていることです。同大学は2005年に構造改革特区により設立された教育機関で、「株式会社立大学」という点が他の大学と異なります。主にデジタルコンテンツに関する研究を行っていて、大学院もあります。
それ以外で特に躍進しているのが九州大学です。九州大学は順位こそ5位ですが、増加率では大阪大学に次いで2位となっています。この要因として、日経新聞では「産官学でスタートアップを盛り上げる福岡の雰囲気」と「工学部や医学部から生まれる起業のタネと、約2,000人を超える研究者」の存在が大きいと書いています。特に有機ELなどエネルギー分野では特許保有数が国内トップクラスです。
では、九州大学発のスタートアップ企業をご紹介します。
九州大学発の主なスタートアップ(日経調べ)
株式会社QPS研究所 | 小型人工衛星の開発 |
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株式会社Kyulux | 有機ELパネルの次世代素材の開発 |
エディットフォース株式会社 | ゲノム編集技術を使った創薬 |
メドメイン株式会社 | AIを使った病理診断支援ソフトの開発 |
株式会社リアムウィンド | 新型風車の開発 |
九州大学発スタートアップ企業は他にもあります。詳しくは「大学発ベンチャーデーターベース」から探してください。
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