巣ごもり消費で売れる、焼き肉専用器「やきまる」でベランダ焼肉してみた
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言により外出自粛が促され、僕自身も在宅勤務が基本となり、オフィスに出社するのはよほどの用事がある時だけになりました。外出できないので自宅にいる時間が長くなるのですが、元々外食を楽しみにしていた僕は、食事に対してフラストレーションが溜まります。それを解決するために購入したものがあります。それが岩谷産業が販売している焼肉専用器「やきまる」です。
やきまるを使ってみた感想
「やきまる」の一番のウリは、焼肉で生まれる臭いの付いた煙が抑制されるという点です。他のブログでは「煙が出ない」と書かれていることもありますが、それは嘘で、「抑制」が正しい捉え方になります。それでは実際に抑制されるのでしょうか。
僕自身が使った感想ですが、「たぶん少ない」。でも「数日間は臭いが残る」というのが現実です。焼肉から出る臭いは、肉から出る脂が炎に落ちることで生まれます。この「やきまる」はその脂が落ちることを回避する構造があります。だから、その煙は少ないのだと思います。しかし、臭いは煙以外からも生まれます。
初めて「やきまる」を使った後、僕は自宅内では使うことを止めました。その代わり、ベランダで使っています。ベランダで焼肉をすると隣近所に迷惑をかけるケースが多発していますが、「やきまる」であれば問題になることは少ないのではないでしょうか。問題になるのは、複数人で焼肉をしながら大声で喋ったり騒ぐことでしょう。その点、僕は一人暮らしなのでひっそりとベランダ焼肉を楽しんでいます(しかも、平日のランチとして)。
やきまるの弱点
やきまるの弱点は2つあります。ひとつは「焼肉以外に使えないこと」です。この製品はコンロ部分と器部分がセットになっているため、他の器を使うことができません。だから、この製品でお鍋をすることはできません。ただひたすら焼肉するのみ。この仕組みはメーカー(岩谷産業)にとってもメリットがあり、鉄板部分は他社の製品が使えないため、やきまるユーザは永遠に岩谷産業が用意した取り替え用の鉄板を使うことになります。ええ商売や。
弱点のふたつ目。それは前述した「鉄板」の裏側です。鉄板の表面はフッ素加工しているため焦げが付くことはありません。しかし、裏面は何も加工していないので油汚れが付きます。しかも、普通のスポンジでこすっても全然とれない。もしかして、これは鉄板取替えを促進するための岩谷産業の策略じゃないかと思うほど。やきまるを買う方は一緒に金属タワシも買いましょう。
弱点はこの2点ほどでしょうか。あと、ガスは多めに用意しておきましょう。鍋と違って、焼肉はずっと火をつけっぱなしにします。途中で無くなったら悲惨ですよ。
購入する前にメリットとデメリットを理解した上で、購入するかどうか決めましょう。