CBC(コミュニティ・ベースド・カンパニー)と、その取り組み
CBC(Community Based Company)という言葉はご存知でしょうか。これは京都から生まれた言葉です。地域にある資源や人材を生かして共感を広げながら活動する企業や団体が、国や地方自治体が主導する上からの地方創生ではなく、個人がカフェやシェアオフィスなど自分でやりたい事業を始めて人の輪を広げていくことです。従来の企業や組織が規模の拡大を目指していたのに対し、CBCは地域に根ざして発展していくことを目指しています。
これがなぜ京都から生まれたのか。京都には任天堂や日本電産など大企業もたくさんあり誇りでもあります。しかし、京都市民の多くは企業の大きさよりも、いかに長く京都に根ざして活動しているかを基準に評価します。つまり、規模ではなく市民との関係の深さを重視しています。資本金10億円の起業3年目のスタートアップよりも、資本金1000万円の200年の歴史ある小さな会社やお店の方が評価されやすいのです。このような企業を「地域企業」と呼ぶのですが、今後はこのような地域企業が全国各地で必要になると言われています。
CBCの理念の根底には「自分たちが住む街のことは自分たちで変えていかなければいけない」という強い意識があると感じます。国や地方行政に依存するだけでは理想の街を実現することは難しい。だったら、小さくても民間の力で少しずつ住みやすい街を創っていこう。このような思いを持って全国でCBCが広がっているではないでしょうか。
全国のCBCの事例
マドラー株式会社(北海道) |
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シェアビレッジ株式会社(秋田県) |
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栞日(長野県) |
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リ・パブリック(福井県) |
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株式会社KISYABAREE(鹿児島市) |
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