先日、巷で話題の「サイコロきっぷ」で倉敷行きのチケットを獲得しました。このサービスはJR西日本が主催するもので、ネット上のサイコロを振って行き先を決めます。費用はエントリーが4,500円で、きっぷ購入費が500円かかります。合計して5,000円なのですが、この中に往復の新幹線代（しかも指定席）や特急料金が含まれています。

 対象となる行き先は7ヶ所

このサービスは大阪発の他に広島発もあるようです。ここでは実際に私が購入した大阪発のサービスを軸にご紹介します。まず大切なのが「どこに行くことができるのか」です。あまり興味がない場所ばかりだと購入する気にはなれません。大阪発のサービスでは以下7箇所が対象となっています。JR西日本が運営しているので西日本しかありません。

1. 芦原温泉（福井県）
2. 餘部｜あまるべ（兵庫県）
3. 東舞鶴（京都府）
4. 白浜（和歌山県）
5. 倉敷（岡山県）
6. 尾道（広島県）
7. 博多（福岡県）

今回私が当たったのは倉敷です。岡山県に行ったのは過去に1度だけ。しかも、大学時代の友人の実家がある笠岡という土地でした。正直言って、今も岡山に行く理由は見当たらないのですが、倉敷は観光地としても有名なので訪れるきっかけができて良かったかもしれません。

この「サイコロきっぷ」の良い点は、普段行く動機が生まれないような土地に行くきっかけができることでしょう。これからの季節であれば芦原温泉も当たりかもしれません。また餘部に行きカニを堪能するのもありですね。博多や尾道は魅力的ですが、どうしても移動時間が長くなり気軽には行けません。そういう点で近場でノンビリと現地時間を堪能するのもいいなーと感じます。

 各行き先の当選確率

このようなサービスにおいて大切なのが当選確率です。行き先別の当選確率は次の通りです。

• 芦原温泉　1/6
• 餘部　1/6
• 東舞鶴　1/6
• 白浜　1/6
• 倉敷　1/6
• 尾道　5/36
• 博多　1/36

1等は博多で1/36の確率です。2等は尾道で5/36。その他の行き先はすべて1/6という確率です。博多の場合、普通にチケットを取って行こうとすると、往復で29,000円以上の運賃がかかります。だから、5,000円で行けることになれば80％以上の割引価格となります。

割引率という点で見ると1位は博多なのですが、2位は尾道で71.1%、3位は倉敷と芦原温泉が同じ62.6%です。同じ当選確率の土地でも割引率で差があります。ちなみに一番割引率が低いのは東舞鶴の45.5%です。当選確率が最も高く、割引率が最も低いということで、このサービスのハズレの扱いは東舞鶴となるでしょう。

購入時の注意点

まず重要なのが購入期間です。このサービスにはエントリー期間と購入期間の2つが設けられています。エントリー期間は2022年7月19日から9月30日までとなっています。この記事を書いているのが9月27日ですので、期限は間近に迫っています。このサービスを使いたい場合は4,500円を用意して早めにエントリーを済ませましょう。

エントリーするとスマホでサイコロを振れるようになります。この時点で行き先が決定します。そして、行き先が決定した後10日以内に実際にチケットが購入できるようになります（500円）。最大10日かかるため、直近で旅の日程を決めるのは控えましょう。

追記）チケット購入が可能になった時はメールで通知が届くと思っていたのですが、そのような通知はありませんでした。自身で会員画面で購入可能か否か確認する必要があります。

その後、サイコロきっぷ予約専用画面にて列車を予約します。通常のネット予約とは異なり、利用できる日付は限定されているようです。だから、宿泊予約は列車予約後に行ったほうがよいでしょう。ちなみにこのチケットの利用期限は10月31日までとなっています。当然のことながら、10月後半は予約が殺到するはずなので早めに使うほうがよいのでは。

追記）チケットは連続3日間利用できます。要は最大2泊3日の旅がOKということです。

最後に最も重要なことはエントリーにはJ-WESTネット会員にならないと買えないということ。このサービスはJ-WESTネット会員を増やすための施策です。さらに専用のアプリもインストールする必要があります。やや面倒な手続きになるので、エントリーの準備だけは早めにしたほうがよいでしょう。

詳細はサイコロきっぷ公式ページをご覧ください。