1. HOME
  2. ブログ
  3. ビジネス
  4. ドローン「レベル4飛行」の国家資格試験が今年から開始。その内容は?
Blog

ブログ

ビジネス

ドローン「レベル4飛行」の国家資格試験が今年から開始。その内容は?

2023年1月16日にドローン操縦「レベル4」の国家資格試験が初めて実施されました。現在、国家資格試験にはレベル1からレベル4まであり、今回のレベル4は最終段階に当たります。ちなみに各レベルの内容は次の通りです。

  1. 目視できる範囲内で手動操縦する飛行
  2. 目視の範囲内での自動飛行
  3. 人がいない河川や海、森林の上空での目視外での自動飛行
  4. レベル3に加えて住宅地上空でも自動飛行が可能
 レベル4で想定されるドローン活用方法

レベル4が運用された場合、どのようなシーンで活用されるのでしょうか?日経新聞の記事によると、主に次の3つの活用シーンがあるようです。

  • 離島などへの医療品配送
  • 農村部での農産品の出荷
  • ECサイトの注文商品配達

これらの作業は従来人が担っていました。しかし、特に物流における人材不足の影響で、離島や農村部への配送環境を維持するのが難しくなり、それを解決する手段としてドローンが活用されます。今後は私たちが暮らす住宅地でもドローンが飛び交うことになるでしょう。

ただし、住宅地上空を飛ぶことで新たな問題も浮き彫りになるでしょう。例えば「騒音」。ドローンを直接見たことがある人ならご存知だと思いますが、かなり音がうるさいです。そんなドローンが日常的に飛び交っていたら、確実に騒音問題が発生するでしょう。ドローンを使用できる時間帯を制限したり、使用できるドローン本体も規制すべきだと思います。

また、墜落のリスクもあります。住宅街でドローンが墜落したら、人に当たる可能性が高いです。走行中の自動車やバイク、自転車に当たった場合は、二次的な被害も考えられます。例えば、走行中のバイクに当たり転倒することで、歩行者が巻き込まれたり、自動車と接触する可能性もあります。

私が住む京都市はほぼ全域がドローン飛行禁止区域なので、このような問題は回避されると思いますが、ドローンが活用される地方では想定される課題を回避する施策が欠かせないでしょう。

 レベル4の試験内容は?

このレベル4の資格を得るには「一等無人航空機操縦士」の資格が必要で難易度も高くなっています。

  • 学科試験(合計70問、合格基準9割以上正答)
  • 実地試験(直線や8の字など手動操縦試験)※ドローンスクール修了で免除
  • 身体検査

試験会場は全国に160カ所あり、受験料は9,900円です。一度不合格になっても何度でも挑戦できるので、興味のある人は早めに一度受験してみてはいかがでしょうか。今後確実に需要が高まる資格だと思いますよ。

(参考)国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」

関連記事