大量飲酒で肝硬変になったことが死亡の原因?偉大な作曲家ベートーベンのゲノム
2022年3月22日にドイツなどの国際チームが、米国の科学誌カレントバイオロジーに偉大な作曲家ベートーベンの髪の毛からゲノム(全遺伝情報)を解読したと発表しました。
ベートーベンって誰?
もしかしたらベートーベンのことを知らない人もいると思いますので、簡単に彼のプロフィールをご紹介します。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)は、1770年にドイツで生まれ、1827年にウィーンで亡くなった、有名なクラシック音楽の作曲家です。
彼は、ピアニスト、指揮者、作曲家としてのキャリアで、交響曲、ピアノ協奏曲、弦楽四重奏曲、オペラなど、多数の音楽作品を作り上げました。ベートーベンの音楽は、彼の時代の音楽の慣習に挑戦し、その後の音楽に大きな影響を与えました。
ベートーベンは、後半の人生には聴覚障害に苦しんでいましたが、それでも彼は優れた音楽を作り続けました。彼は、自己表現と音楽的自由のための個性的なスタイルを開発し、それが彼の音楽が長く愛され続ける理由の1つです。ベートーベンは、音楽史上最も偉大な作曲家の1人として認められており、彼の音楽は今日でも愛され続けています。
ベートーベンの死亡原因は大量飲酒?
彼のゲノムを解析したところ、肝臓病のリスクを高める遺伝子異変やB型肝炎ウイルスに感染した形跡が発見されました。彼は大酒飲みとして有名で「毎日、昼食時にワインを1リットル以上飲んでいた」という証言も残っています。
彼の場合は元々の肝臓の弱さがあるにも関わらず、毎日のように大量飲酒していたことがあり、通常の人の約40倍の肝硬変になるリスクがあることが分かりました。
ゲノム解析でここまで分かってしまうとは。大酒飲みでなければ、もっと長く作曲活動を続けられたのかもしれませんが、大酒飲みだったからこそ名曲が生まれた可能性もあります。いずれにせよ、これから過去の偉大な人物のゲノムが解読され、どのような人物だったのか特定されていくでしょう。