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世界の核弾頭在庫ランキングの1位は、ウクライナに侵攻したあの国

米国国防省が2022年の発表した報告書によると、世界の核弾頭在庫数はロシアと米国の2カ国で全体の9割を占めます。ただし、増加数という視点で見ると中国が脅威です。現時点での中国の在庫数は約400発ですが、2035年には約1500発に達するだろうと言われています。それでも現時点で5000発以上を有するロシアと米国の足元にも及びません。

核弾頭の在庫数という視点で見ると、世界はロシア勢と米国勢の2軸に分かれています。しかし、米国の同盟国には日本をはじめ核を保有しない国が多い一方で、中国や北朝鮮などロシアに近い国々は多くの核を保有しています。将来のパワーバランスを見たとき、圧倒的にロシア勢の核在庫数が多くなるのは明らかで、米国勢はなんとしてもロシア勢の核開発を抑止する(中止は難しい)必要があるでしょう。

これは米国だけの問題ではなく、米国の核の傘下にいる日本にとっても大きな問題です。日本は地政学的に米国よりもロシア勢の国々の方が近く、単純に米国に寄り添った政策を行えば安全ということはなく、米国に寄り添いながらも、ロシアや中国、北朝鮮との外交もうまく進める必要があります。

今回のG7広島サミットを通して、日本が世界にどのようなメッセージを発信できたのか、今後の各国の核開発に要注目です。

世界の核弾頭在庫ランキング

出所:米国科学者連盟(2022年)

1位 ロシア(5,889発)
2位 米国(5,244発)
3位 中国(410発)
4位 フランス(290発)
5位 英国(225発)
6位 パキスタン(170発)
7位 インド(164発)
8位 イスラエル(90発)
9位 北朝鮮(30発)

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