世界で生活費が最も高い10都市 Worldwide Cost of Living
2023年版「ワールドワイド・コスト・オブ・リビング」リポートによると、世界で最も生活費が高いのはシンガポールとチューリヒということです。シンガポールは自動車を所有するコストが高いのと、アルコール飲料の値段の高さが要因のようです。チューリヒはスイス・フランが強いことと、食料品・家庭用品価格や娯楽費の高さが要因だということです。
世界で生活費が最も高い10都市
- シンガポール、チューリヒ
- ジュネーブ
- ニューヨーク
- 香港
- ロスアンゼルス
- パリ
- コペンハーゲン
- テルアビブ
- サンフランシスコ
ちなみに日本は東京が60位、大阪が70位に入っています。これは今年の円安の影響があるからでしょう。
日本からシンガポールへの移住者は増加傾向
こんなに生活費が高いシンガポールでも、そこに住みたい日本人は増えています。シンガポール政府の統計によると、2000年には約2,000人だった日本からの移民数は、2022年には約12,000人にまで増加しました。その理由は次の3つです。
- 経済成長と安定
- 多様性と国際性
- 教育水準の高さ
シンガポールは世界有数の金融センターであり、ITや製造業などの分野でも高い競争力を有しています。また、政治的にも安定しており、治安も良好です。多民族国家であり、英語が公用語となっていることから、国際的なビジネスや教育の拠点として人気があります。日本語が通じる日本人コミュニティも存在するため、移住のハードルは比較的低いと考えられます。
さらに、シンガポールの教育水準は世界でもトップクラスです。シンガポール政府は教育への投資を積極的に行っており、幼稚園から大学まで、質の高い教育が提供されています。また、インターナショナルスクールも充実しており、海外の教育を受けることも可能です。
生活費が高くてもそこに住みたいのは以上のような理由があるからです。ただ、それだけだと生活費が足りませんよね。でも、シンガポールは日本よりも賃金水準が高いのです。日本の平均年収は約442万円(2022年)ですが、シンガポールは約677万円となっています。
つまり、物価に見合った賃金が支払われているから、どれだけ生活費が高くなっても住み続けることができるのです。そして、住み続ければ上記のようなメリットが享受できます。
私の知人にもシンガポールの企業に就職した人がいますが、日本に帰ってくるとその物価の安さで毎回豪遊しているようです。羨ましいですよね。逆に日本人は今どこに行っても貧乏です。早く強い円に戻って欲しいな。