中小企業の経営者には2つのタイプが存在すると考えています。それは「群れる経営者」と「群れない経営者」です。経営者は基本的に孤独な立場です。孤独であるが故に、自分と似たような立場である他の経営者と距離を縮めることは当たり前のように思えます。一方で、独特の哲学と倫理観に基づき、他の経営者とは一線を画し、個人で突き進む経営者もいます。

今回はこの2つのタイプの経営者の特徴と、メリット・デメリットをご紹介します。

1. 群れる経営者の特徴

• 同じような経営者仲間と交流し、情報交換や人脈形成を重視する
• 経営セミナーや勉強会に積極的に参加し、最新の経営ノウハウを学ぶ
• 経営コンサルタントやコーチのアドバイスを積極的に取り入れる
• 業界団体や同友会に積極的に参加し、情報収集や人脈形成を行う

2. 群れない経営者の特徴

• 独自の経営哲学を持ち、他人の意見に左右されない
• 情報収集は主に書籍やインターネットで行い、セミナーや勉強会にはあまり参加しない
• 経営コンサルタントやコーチを雇わず、自力で問題解決を行う
• 業界団体や同友会にはあまり参加せず、一人でじっくりと考えることを重視する

皆さんはどちらの経営者タイプでしょうか。これは経営者だけでなく、一般の会社員でも似たような傾向がありますよね。

どちらのタイプの経営者も、それぞれにメリットとデメリットがあります。

群れる経営者のメリット・デメリット

 群れない経営者のメリット・デメリット

どちらのタイプが優れているかは、一概には言えません。自分の性格や経営スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要です。しかし、単に孤独だからという理由だけで他の経営者と群れていては経営者としては成長しません。経営者は「選択と決断」をするのが主な役割で、それを全うするには決断力が不可欠です。決断理由すらも他人の意見に依存していては、部下から高い評価を得ることはできないでしょう。

ただ、経営者としての第一歩を踏み出したばかりの頃は誰でも不安が高まるものです。最初は経営者グループに参加して、徐々に経営者として覚悟を高めていく方法もありだと思います。ただし、群れることが当たり前になってしまわないように、期限を設けることが大切です。