副業やフリーランスが時間を割かずに確定申告する方法
副業を始める人や、会社員を辞めてフリーランスとして働く人が増えています。本来自分がやりたかったことを始めたり、組織に縛られず自由に働きたくことは素敵なこと。でも、どんな働き方であろうとお金の管理だけは必要です。むしろ、副業やフリーランスの方が今まで以上にお金の管理が大切になります。そして、会社員の時には行う必要がなかった「確定申告」というイベントを毎年乗り越えなければなりません。
今回は3年前から副業を始めている私の経験を元に、副業・フリーランスを対象に簡単にお金の管理をする方法とツールをご紹介しようと思います。ちなみに私の副業は日本酒を学びたい人向けの教材開発・販売です。国内の日本酒好きはもちろん、最近では海外でも日本酒に興味を持つ人が増えているため英語版の教材を開発して、Amazon海外マーケットでKindle本を販売しています。
お金の管理2つのルール
副業・フリーランスがお金の管理を行う上で必要なのは2つだけです。
1. 定期的に取引(収入・支出)を入力する
確定申告の直前で慌てる人の多くは日常的に取引の情報入力を怠っているケースがほとんどです。一方、私のように領収書を貰うたびに、その日のうちに情報入力している人は確定申告直前で慌てることがありません。毎日のように口座情報の数値との整合性を確認しているため、後になって「数字が合わない!」なんて慌てることがないからです。仕事が忙しければ毎日入力・チェックするのは難しいとしても、最低でも一週間に一度は取引情報を入力し数字をチェックすることが必要です。当たり前のことですが意外と出来ていない人が多く、そしてこれを実行するだけで確定申告は圧倒的に楽になります。
2. 有料の会計アプリを利用する
副業・フリーランスになると出費を抑えるために何かと無料のアプリを使用する人がいます。会計アプリも同様です。しかし、確定申告をすることを前提にするのであれば無料ではなく有料アプリを使用しましょう。その理由として有料アプリほど早いスピードで改善されていて使い勝手が良いからです。使い勝手が良いということは時間を無駄にすることがありません。また、法改正によるシステム変更等への対応も素早いのが特徴です。有料アプリは評判を大切にするため「責任」を持って運営していますが、無料は責任を免責しているケースがほとんどです。「使うのは自由だけど何があっても責任を負いません」ということです。
私が副業を始めて使い始めたのは「会計freee」というアプリです。メジャーなアプリですので知っている人も多いと思います。私はこのアプリのおかげで確定申告の作業は毎年1時間程度で終わっています。正直、「確定申告は大変だ〜」と言っている人の気持ちが全く理解できません。会計freeeはスマホアプリもあり、パソコンと全く同じ機能が使えます。スマホであれば領収書を貰った後に写真撮影して、その場で取引情報を入力することができます。とにかく「後回しにしない」ことが大切で、後回しにしなくてよい機能が会計freeeには含まれています。
確定申告用であればスタータープランで十分
会計freeeには3つのプランがあります。
- スタータープラン(月額1,180円)
- スタンダードプラン(月額2,380円)
- プレミアムプラン(年間39,800円)
社内に経理担当者が常駐している法人の場合は最上位のプレミアムプランにして経理担当者のサポートを充実される方がよいでしょう。経理担当者が常駐せず経営者が取引情報等を入力している場合はスタンダードプランで十分です。この場合、ほとんどの作業を税理士に丸投げしているためサポートを重視する必要はないからです。そして最後に副業・フリーランスの場合は、スタータープランを契約しましょう。
スタータープランは簡単に言ってしまえば「確定申告だけを済ませることを目的にしたプラン」です。料金が安い分、機能も制限されています。例えば消費税の申告や月次売掛レポート等の出力ができません。でも副業やフリーランスの売上規模であればこれで十分です。売上が増えれば法人化する人がほとんどで、その場合は税理士と契約することになりスタンダードプランを契約することが必要だからです。
開業時はfreeeの無料アプリを有効活用
副業やフリーランスとして活動を開始する予定の人は、次の2つの無料アプリをぜひ覚えておいてください。この2つは実際に私も利用しましたが、めちゃくちゃ便利です。両方ともfreeeが公式にリリースしているため安心して利用できます。
【法人設立】会社設立freee
法人を設立するには様々な情報をまとめて登記しなければいけません。一般的に登記は司法書士に依頼するケースが多いのですが、約30万円ほどの費用が発生します。会社設立時にこの費用はちょっと負担が重いですよね。だからと言って、自分で手続きするには専門知識も必要で煩雑な作業が発生します。また、書類の入力ミス等により予定通りに登記が終わらない可能性もあります。しかし、この「会社設立freee」を使えば、司法書士に依頼するよりも約10万円ほど安く、ミスなく入力することができます。その機能がなんと無料で使えます。
【個人事業主】開業freee
法人設立の際に登記が必要なように、副業やフリーランスのような個人事業主を開始する際にも「開業届」が必要です。開業届は登記ほど複雑ではありませんが、届け出用紙に記載されている専門用語が理解できないとスムーズに入力が進みません。しかし、開業freeeを使えば本当に簡単に書類が作成できます。Web上で情報を入力し、それをPDF出力します。そしてそれをプリントアウトして押印し提出するだけです。私が利用した際には入力は30分程度で終わり、税務署への届け出も問題なく済みました。かなり優良な無料アプリだと感じます。
上記2つの無料アプリを実際に利用することで、なぜ多くの副業・フリーランスが会計freeeを使っているのか理解できると思います。すでに設立手続きが終わっている場合で、会計に不安がある人は今からでも遅くありません。会計freeeに無料会員登録して、その使いやすさを実感してみてください。