社内エンジニア(プログラマ)を上手く使いこなす方法
僕は過去にWeb制作会社で働いた経験があります。その制作会社は社長が工学部出身だったこともあり、社員の約半分がエンジニア(プログラマ)で占められていました。あくまでも主役はエンジニアであり、デザイナーや営業、プランナーはその次のポジションだという雰囲気が社内にありました。
そのような環境下ではエンジニアに気持ちよく働いてもらう振る舞いが大切になります。彼らは基本的にプライドが高いので、一般的なディスカッションが通用しない場合があります。原則、自分は正しいと思い込んでいるため下手に否定的な見解を示すとすぐに機嫌を損ね、その後の仕事に悪影響を与えます。
僕は彼らとコミュニケーションする上で、まずエンジニアがどのような人物なのか把握することにしました。僕が個人的に感じたエンジニア(人によって違うと思いますが)は次のようなイメージです。
- 基本的に自分は優秀な人材だと思い込んでいる
- エンジニアは他の職種よりも優秀な人材が多いと思い込んでいる
- 優秀なのになぜ自分は評価されないのかと思い悩んでいる
- 自尊心を満たすため定期的にネット上のIQテストで自分が優秀であることを確認する
- 自分たちは作るのが仕事なので顧客と向き合う必要はない考えている
大企業であれば優秀なエンジニアは周囲に山ほど存在するため、自分だけが飛び抜けて優秀だと思いこむ人は少ないと思います。しかし、中小企業や零細企業のエンジニアは自分より優秀な人材に出会う機会が少ないため、どうしてもプライドだけが高くなってしまいます。
そんな彼らと上手く接するポイントは、彼らの自尊心をくすぐること。自尊心をくすぐることで、エンジニアは自分のことを理解してもらっている、ちゃんと自分の仕事を見てくれている人がいる、と感じます。営業職や企画職は日々仕事上で駆け引きがあり相手の言葉の裏を読むことが多いのですが、エンジニアはピュアというか擦れていない人が多いので、意外と簡単に心を開いてくれます。
エンジニアの自尊心をくすぐるために、次のような言葉をかけてあげてください。
- さすが◯◯さん、いつもすごいなって思っていました!
- この案件は◯◯さんじゃないとダメだと思っていました!
- 今度時間がある時に▲▲について◯◯さんに教えてもらいたいのですが。。
- ◯◯さんが担当してくれた案件、お客さんからめちゃ感謝されました!
- なんだかんだ言って◯◯さんが社内で一番頼りになります!
簡単に言ってしまえば、合コンにおいて女子が男子を持ち上げるトークと同じ要領です。必ず相手の名前をトークに含みましょう(誰を褒めているのか具体的に)。そして、人前で持ち上げましょう(褒めの鉄則ですね)。エンジニアとの付き合いで何か悩みがある場合は、ぜひ持ち上げトークを試してみてください。