各国・地域の大学の始業時期
日本の小学校・中学校・高校の始業は4月1日です。これは学校教育法施行規則で決まっているためです。一方、大学に関してはそのような取り決めはありません。しかし、国内のほとんどの大学は4月入学になっています。これは高校卒業後にスムーズに大学へ移行させるためです。
このように日本では4月が学校・大学の始業時期となっていますが、国際的に見るとこれは異例です。一般的に海外では9月に入学する秋入学になっています。日本と海外との6ヶ月のズレは日本の大学の国際化に遅れをもたらします。海外の学生を受け入れる場合でも、国内の学生が海外大学に入学する場合でもこの6ヶ月のズレによりスムーズに手続きが進まないためです。
2012年に東京大学が秋入学へ全面移行を提案しましたが、結局見送られました。現在も状況は大きく変わっていませんが、今後は世界に合わせて入学時期を柔軟に設定する大学が出てくるでしょう。
各国・地域の大学の始業時期(出所:日本経済新聞)
1月 | シンガポール(小中高) |
---|---|
2月 | オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル |
3月 | 韓国 |
4月 | 日本 |
7月 | シンガポール |
8月上旬 | シンガポール、メキシコ |
8月下旬 | スウェーデン、ノルウェー |
9月上旬 | 米国、英国、フランス、中国、香港、台湾 |
9月下旬 | 米国、英国、イタリア |
10月上旬 | 英国、ドイツ、イタリア |
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