【第10回ロボット大賞】受賞企業と対象ロボット
経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会は、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省との共催により「第10回ロボット大賞」を実施し、各賞の受賞ロボット等を決定しました。「ロボット大賞」は日本のロボット技術の発展や社会実装を促進することを目的として、ロボットの先進的な活用や研究開発、人材育成といった様々な分野において、優れた取組を実施した企業等を表彰する制度です。2006年度に第1回を開催し、2008年度からは隔年での開催を続け、今回が10回目の開催となります。
【第10回ロボット大賞】受賞企業と対象ロボット
文章は経済産業省の該当ページより引用
経済産業大臣賞
モバイルロボットLD/HDシリーズ(オムロン株式会社)
⼈や障害物を回避しながら⾛⾏し続けられる安全性を確保した⾃動運転機能を持ち、運⾏管理ソフトウェ アにより最⼤100台までの⼀括管理が可能。⼯場レイアウトのCADデータ作成などを必要とせず、導⼊ルー トを⾛ることで周囲環境をスキャンし、⾛⾏⽤のマップが⾃動⽣成される。また、ロボットに不慣れなユーザー でも簡単に搬送を指⽰できる使いやすさも備える。搬送・配達・周回といった単純作業をモバイルロボットが 担うことで、⼈はより付加価値の⾼い作業に専念できる。
総務大臣賞
⽔空合体ドローン(株式会社KDDI総合研究所/KDDIスマートドローン株式会社/株式会社プロドローン)
⽔空合体ドローンは、空中ドローンと⽔中ドローンが合体し、モバイル通信による遠隔操作で、空を⾶び⽔に潜ることができる世界初のドローン。⾳響測位装置により、衛星利⽤測位システム(GPS)が使えない⽔中でも位置情報が分かるため、これまで船を出しダイバーが⾏っていた⽔中の監視・撮影を、船を出さずに陸からより⼿軽に⽔中の監視・撮影ができるようになる。
文部科学大臣賞
toio™(トイオ)(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
toioのロボット「キューブ」は専⽤マットに印刷された特殊パターンを光学センサーで検知することで絶対位置の検出が可能。また、6軸検出システムにより三次元的な姿勢・動きの検出も⾏う。「つくって、あそんで、ひらめいて」を育む⼩型のロボットとして、⼀般ユーザーの利⽤だけでなく、学校やアフタースクールにおけるプログラミング教材、探求学習⽤教材として採⽤されている。
厚生労働大臣賞
hinotori™サージカルロボットシステム(株式会社メディカロイド)
腹腔鏡⼿術を⽀援するロボットシステム。患者の腹壁に開けられた複数の直径数mmのポートと呼ばれる⽳から、ロボットに装着された鉗⼦や電気メス等の⼿術器具や内視鏡カメラを挿⼊することで、執⼑医は3D映像を⾒ながら⾃らの⼿を体腔内で動かしているような感覚で⼿術操作が可能であり、患者への負担の少ない低侵襲⼿術が可能。
農林水産大臣賞
⾃動収穫ロボットを活⽤した再現可能な農業の実現(AGRIST株式会社)
施設園芸における画像解析による収穫適否の判断と⾃動収穫ができるロボットの開発により、労働⼒を補い、また、データ収集を⾏う。ビニールハウスの畝間の地⾯は剪定した枝葉やかん⽔パイプ等、ロボットが地上を⾛⾏する障害に対応するため、ハウス内に設置したワイヤ上をロープウェイのような形で移動。ピーマン収穫のための独⾃のハンドも開発した。
国土交通大臣
切⽻作業を機械化する⼭岳トンネル施⼯ロボット(⼤成建設株式会社/前⽥建設⼯業株式会社/古河ロックドリル株式会社/マック株式会社)
⼭岳トンネル⼯事では、削孔・装薬、発破、ズリ出し、⽀保⼯建込、吹付、ロックボルトの⼀連作業を繰り返しながら掘削作業が⾏われる。作業時の切⽻肌落ち災害が最も発⽣しやすい労働災害であり、切⽻⽴ち⼊りの必要な⽀保⼯建込み作業、ロックボルトの挿⼊作業をそれぞれロボットで⾃動化することにより、省⼈化・⽣産性向上だけでなく、災害の撲滅を⽬指している。
中⼩・ベンチャー企業賞
惣菜盛付ロボット「Delibot™」(コネクテッドロボティクス株式会社/TeamCrossFA)
⾷品産業の中でも⽣産性が低く、⾃動化が進んでいない、惣菜業界の盛り付け⼯程をサポートするロボットシステム。ポテトサラダのような不定形な⾷材を決められた重量を計測して掴み、製品トレーに盛り付ける⼯程を4台で1時間1,000⾷という⼀般的な⾷品⼯場で求められるスピードに対応して⾃動化。マグネット式のハンドを取り替えることで1台でも種類の異なる惣菜や、異なるサイズのトレーに盛り付けることが可能。
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