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大学発ベンチャー実態等調査、2022年度の大学発ベンチャー数順位は東京大学が1位

経済産業省は2023年5月16日に、「令和4年度大学発ベンチャー実態等調査」の速報を発表しました。

令和4年度大学発ベンチャー実態等調査の概要

大学発ベンチャー数の推移

2022年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは3,782社でした。2021年度に確認された3,305社から477社増加し、企業数及び増加数ともに過去最高を記録しました。この増加は、大学の研究開発力の高まりや、ベンチャー企業への投資環境の整備、政府の支援策などが背景にあると考えられます。

大学発ベンチャーは日本のイノベーション創出の担い手として期待されています。今後も大学の研究開発力やベンチャー企業への投資環境の整備を進めることで、大学発ベンチャーのさらなる成長が期待されます。

大学別大学発ベンチャー数

大学別の大学発ベンチャー数では引き続き東京大学が最も多いものの、京都大学、慶應義塾大学、筑波大学等、他大学も目立ち、多くの大学がベンチャー創出に力を入れていることが分かります。

1位 東京大学(371社)
2位 京都大学(267社)
3位 慶應義塾大学(236社)
4位 筑波大学(217社)
5位 大阪大学(191社)
6位 東北大学(179社)
7位 東京理科大学(151社)
8位 名古屋大学(137社)
9位 早稲田大学(128社)
10位 東京工業大学(119社)

近年は私立大学の大学発ベンチャー数も増加傾向にあります。これは私立大学がベンチャー企業の支援策を強化したり、起業家教育に力を入れたりするなど、大学発ベンチャーの創出に積極的に取り組んでいることが背景にあると考えられます。

大学発ベンチャーCEOの最終経歴

大学発ベンチャーにおける経営人材(CEO)がCEOとなる前の最終経歴は、「大学・公的研究機関の教職員・研究者」が多く、アカデミア(大学や研究機関)出身者がCEOとなるケースが多いことが分かります。

ちなみに経営層で見た場合、大企業よりも中小企業の経営層がCEOになった社数が多いです。一方、現場の技術者や研究者がCEOになった社数は中小企業よりも大企業の方が多くなっています。

大学発ベンチャーのCEOは優秀な研究者や技術者であることが求められます。また、ビジネス感覚や経営能力も必要です。さらに、ベンチャー企業は不確実性の高い環境で事業を展開するため、リスクをとる覚悟や困難に立ち向かう精神力も必要です。

その他の調査結果に関しては経済産業省の公式サイトからご確認ください。

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