鶏卵価格の高騰に伴い、注目されている株式銘柄
現在、世界的に鶏卵が足りなくなって、値段が高くなっています。これは、鳥インフルエンザが流行して、鶏を殺処分しなければならなくなったからです。また、鶏の飼料であるトウモロコシの値段も高騰しています。そのため、卵の値段は、1年前の約1.7倍になりました。
鳥インフルエンザの流行は、2023年も続いています。そのため、卵の供給は不安定です。日本国内では少し時間をおけば価格は安定すると言われていますが、それでもピークアウトするのは2024年以降と推測されています。
鳥インフルエンザによる殺処分のニュースは何度も見たことがあります。それは特に珍しい出来事ではなく、今後も起こる可能性があり、その度に鶏卵の市場価格は影響を受けるでしょう。これに対して、鶏卵を扱う企業は様々な対策を行っています。今回はそんな企業をご紹介します。
鶏卵価格の高騰に伴い、注目されている株式銘柄
カゴメ(2811)
2023年4月に、植物由来の「Ever Egg(エバーエッグ)」を発売。2021年4月に植物由来の食品を生産するTWO(非上場)との提携を発表。「Ever Egg」も連携して商品化。
キユーピー(2809)
2021年6月に原材料の大部分を植物由来で作ったスクランブルエッグ風商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」を発売。卵不使用のマヨネーズ風調味料「キユーピーエッグケア」も展開。
オイシックス・ラ・大地(3182)
出資したグリーン・カルチャーは2021年12月に、植物性ゆで卵「植物卵」のプロトタイプの開発に成功したと発表。今後、量産化を目指す。
ニッスイ(1332)
魚のすり身で作った「卵焼き」を模したおかずである「おさかなで作ったたまご焼のかわり」を製造販売。カニ風味かまぼこの製造ノウハウを活用し、本物の卵焼きのような食感を実現。
コメダホールディングス(3543)
植物由来の食材に特化した店舗「KOMEDA is(コメダイズ)」で、2021年10月から代替卵を使ったミックスサンドイッチを提供。キユーピーの豆乳が主原料の「HOBOTAMA(ほぼたま)」を使用。
このように多くの企業が従来の鶏卵に代替する「植物卵」の開発・製造を進めています。日常的に卵を食べる機会はあるのですが、炒飯など卵の味を強く意識して食べることはないので、十分に植物卵でも代替できるような気がします。卵かけご飯のように、卵の鮮度の高さが問われるような食事には難しそうですが。